原著
子宮癌に於ける尿路のレ線學的研究
菊池 俊雄
1
,
武田 利夫
1
,
佐藤 龍也
1
,
陳 世論
1
1盛岡赤十字病院
pp.603-611
発行日 1953年10月10日
Published Date 1953/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200904
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緒言
子宮頸癌に於て尿路に著明な變化を來すことは既に注目されている所であり,從つて子宮癌に於ける尿路の重要性に就いては諸家斉しく強張する所であるが,之が系統的な記載をみること少く,本問題を主題とした論文はChanvin・Taffe, Graves & Kickham等蓼々たるものであり,之等に於ても腫瘍と尿路との些細な検討は猶充分でないかと思われる。吾々は子宮頸癌77例に就いて子宮癌進行度と尿路癌治療前後の尿路とをレ線學的に追及してその治療効果の判定,豫後決定再發發見に如何なる意義あるかを検討した。勿論最後的結論を得るには尚不充分かと思われるが大體に於て一定の傾向を窮うことが出來る。
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