Japanese
English
綜説
Lichtkoagulationのその後の進歩について
Report on the Further Progress in the Field of Light Coagulation (Meyer-Schwickerath)
坂上 英
1
Ei Sakaue
1
1京都大学医学部眼科教室
1Dept of Ophth., Kyoto University, school of Medicine.
pp.915-926
発行日 1959年6月15日
Published Date 1959/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410206685
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I.緒言
Meyer-Schwickerath教授のIdeeに基くLichtkoagulationの我国への紹介は百々教授が眼科最近の進歩1)の中で簡単にふれて居られた秋山氏の詳細な報告2)があり,更には萩原教授3),神鳥教授4),田川5),久保木氏6)等もこれにふれて居られる。
Meyer-Schwickerathが日蝕観察により黄斑部障碍をおこしている患者を診察し,これを黄斑部裂孔の閉塞に応用し得ないだろうかと考えついたのが1946年春のことであり,幾多の基礎的条件に関する家兎実験をつづけ,一応Lichtkoa-gulatorを完成し漸くにして人眼に於けるLi-chtkoagulationに成功するに至つたのは,1949年の春である。この間の彼の苦労についてはその後約3年にわたる臨床実験を重ねて初めてその成果を眼科学会に問うた1954年の論交7)の中に詳細にのべてあり,「無数といつてよい位の実験を行い,それが思う様にゆかない時私はいつも果して光線による人眼網膜の凝固ということが可能であろうかという疑問に悩まされた。しかしながら日蝕観察によつて網膜の障碍がおこるという動かし得ない臨床所見が私を励ましこの方法の実現への希望をもたしてくれた」とその創造への苦しみを語つている。

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