特集 第16回日本臨床眼科学会号(4)
一般講演
京都大学眼科教室に於ける最近7年6カ月間の網膜剥離の統計的観察第1篇—治療対象に関する統計
浅山 亮二
1
,
塚原 勇
1
,
坂上 英
1
,
福田 富司男
1
,
沢本 義衛
1
,
佐々木 嘉彦
1
,
浜田 幸子
1
,
内田 璞
1
Ryoji Asayama
1
,
Isamu Tsukahara
1
,
Ei Sakaue
1
,
Toshio Fukuda
1
,
Yoshie Sawamoto
1
,
Yoshihiko Sasaki
1
,
Sachiko Hamada
1
,
Sunao Uchida
1
1京大眼科
1Aus der Univ. Augenklinik Kyoto
pp.595-601
発行日 1963年5月15日
Published Date 1963/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202717
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Ⅰ.緒言
我々は既に昭和25年より29年に至る満5カ年間の京大眼科入院網膜剥離患者,250例264眼に就き種々の観点より統計的考察を行い,その成績を発表1)2)したが,その後網膜剥離患者は益々増加の傾向を示し,一方,又,これに対する治療法も,従来の手術々式の工夫改善,或は新術式の導入等により,古典的ジアテルミー凝固法が主体をなし鞏膜切除短縮術が時として行われるにすぎなかつた時代に較べて,著しい進歩発展をとげ,極めて多彩な手術々式が行われる様になつた。
ここに於て,昭和30年以前とは全く様相を一変した新らしい時代の網膜剥離治療につき,再び統計的考察を行い前回の統計値と比較検討することは,極めて意義のあることであり,更には今後の剥離治療の発展に資するところが少なくないものと信ずる。
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