Japanese
English
論述
リハビリテーションにおける装具の役割—体幹を中心として
嶋 良宗
1
1和歌山医大整形外科教室
pp.444-454
発行日 1966年8月25日
Published Date 1966/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903783
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- 1ページ目 Look Inside
はじめに
体幹用装具について述べるに先立つて,整形外科の定義について,今一度,認識をあらたにしてみる必要がある.1741年,AndryがL'Orthopedieをおおやけにしていらい,整形外科とは,運動器系統の疾患に対する外科であるといわれている.dynamicでfunctionalなこの器官の疾病を扱かうからこそ,その治療体系は,自のずからdynamicで,functionalなものでなければならないのは当然のことといえよう.
手術を治療の一手段とする整形外科では,手術がその時点で,staticな性格を強く持つているため,どうしても,術前と術後の治療に,よりdynamicで,functionalであることが要求される.その結果,exerciseや,brace therapyをprogramにいれたrehabilitationが,クローズ・アップしてくるのは多言を要しないところである.薬剤の処方を知らない内科医を考え難いと同じように,もしも,brace therapyに精通していない整形外科医があるとすれば,いかに,その者のメスが冴えていても,治療体系は以上の理由から不完全なそしりをまぬがれ難いために,その成績をあげえられないことは,火を見るよりも明きらかなことといえよう.

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