カラーシリーズ 義肢・装具・6
体幹装具
大井 淑雄
1
1自治医科大学整形外科・リハビリテーションセンター
pp.644-647
発行日 1980年7月25日
Published Date 1980/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906160
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腰痛疾患や背痛疾患の保存的治療法の一つに装具療法がある.脊椎に用いられる装具を体幹装具spinal braceまたは脊椎支持装置trunk supportという.脊椎用装具に限らず装具にはその根本的な目的として4つの点があげられる.New York University Medical CenterのInstitute of Rehabilitation MedicineにおいてDeaverの提唱したものでもっともなじみが深いものである.つまり①変形の防止prevent deformity,②変形の矯正correct deformity,③体重の支持support body weight,それに④不随意運動の抑制(固定)control involuntary movement(fixation)である.四肢や体幹の装具はいずれもこの4つの項に関連があって作製されるのであるが,強調される項がいろいろである.
体幹装具のふつうの型のものは①の要素を少し含み③④が主な目的といえるであろう.
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