今月の主題 知っておきたい骨・関節疾患の診かた
骨・関節症とそれとまぎらわしいもの
変形性関節症—診断のポイントを中心にして
嶋 良宗
1
1和歌山医大整形外科
pp.2311-2315
発行日 1977年12月10日
Published Date 1977/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207669
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変形性関節症とは 国際リウマチ学会で採用された「リウマチおよびその近似疾患の命名と分類」によると,変形性関節症は,椎間板障害とともに"変性性"のもとに総括されて,慢性関節リウマチなどを含む"炎症性"に続き,"一般にリウマチといわれる疾患"の内の"関節型"の中に位置づけられている.
このように,本症は,加齢的に進行する退行性変化を基盤とし,諸機序を介して,荷重と運動を強制される関節構成体に変形を生じ,機能的に破綻をきたす疾患である.臨床的には,安静により軽減する運動痛が特徴的である(図1).
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