論述
潜水病と骨変化
太田 良実
1
,
松永 等
1,2
,
松本 道太郎
1,2
1九州労災病院整形外科
2九州大学医学部整形外科
pp.455-467
発行日 1966年8月25日
Published Date 1966/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903784
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古くより潜水病(diver disease),潜函病(caisson disease)と称せられているものは,圧縮された空気圧から急速に大気圧に復帰する際に発生する特有な症候群であつて減圧症(Decompression sickness)として統合されている.又,地上から成層圏まで一気に上昇する最近の航空機の発達は目ざましいが,この場合にも周囲環境圧の急速な低下に基く種々の障害が発生する.これも減圧症の一種として理解される.要するに周囲環境圧が急速に低下した場合に発生する症候群であつて,普通これを二型に分類している.
以上のような異常高圧環境に曝露された後に発生する直接的危険性については,よく認識され,又,それに対する予防法もほぼ確立されており,我国も含めて多くの国々に於て法制化されている.
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