視座
専門医制度を考える
佐藤 孝三
1
1日大
pp.443
発行日 1966年8月25日
Published Date 1966/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903782
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日本整形外科学会では,大分以前から専門医修練制度委員会を設けて,学会独自の立場から専門医制度に対する検討を続けてきたが,いよいよ最近になつて学会として専門医を認定する方向に進むことを決定した.どのような形で何時これが実施されるかはまだ決つていないが,遠からず具体的な案が委貝会から提示されることになろう.
医学の進歩とともに専門分野の分化は必至であり,諸外国ではすでに専門医制度の長い歴史をもつ国が少なくない.わが国でも認定医の制度をすでに発足させた学会がある.日本整形外科学会でも最初は認定医という名称で発足するようであるが,名称は認定医であれ専門医であれ,その期するところは専門的な学識,経験,技能を尊重し,学問の進歩と正しい医療の普及に役立たせたいということであろう.
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