Japanese
English
特集 乳幼児急性腹症—診断のポイントとfirst aid
検査の選択
Infantile acute abdomen;its diagnostic examination and procedures
岡部 郁夫
1
,
東 義治
1
,
森田 建
1
Ikuo OKABE
1
1日本大学医学部第1外科
pp.643-652
発行日 1978年5月20日
Published Date 1978/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206946
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- 1ページ目 Look Inside
はじめに
急性腹症の基本的概念は,急に激しい腹痛を訴え,はつきりした疾患診断は下しえないが,緊急に開腹手術が必要と思われる腹部疾患に対する総括的呼称である.しかし小児外科の立場からみると,腹痛の訴えという点に問題はあるが,臨床症状,臨床所見とともに必要な検査を進めていくと,疾患診断のつけられるものが多く,いわゆる急性腹症という診断のみで緊急手術されることは比較的少ないと思われる.
本特集は,乳幼児の急性腹症がテーマであり,新生児を除く6歳未満児で,急性腹症をきたしうる疾患における検査の選択について述べたい.急性腹症をきたしうる疾患においては,早急に疾患診断を下し,その病態を適確に判断することが要求され,これに答えるためには該当する疾患と類似疾患,および好発年齢などを熟知し,予診,症状,徴候から得られる情報をもとに,適切な検査を選択し,合理的に診断を進めることが重要である.

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