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特集(増刊号の)4 泌尿器と関連領域の症候レントゲン診断
Ⅳ.腎腫瘍とそのレ線像
小児腹部腫瘤性疾患—とくに悪性腫瘍を中心に
Abdominal Tumorous Diseases in Pediatrics:Especially, Malignant Tumors Study
岡部 郁夫
1
,
小林 孝明
1
,
森田 建
1
Ikuo Okabe
1
,
Takaaki Kobayashi
1
,
Ken Morita
1
1日本大学医学部第一外科
1Department of the 1st Surgery School of Medicine, Nihon University
pp.143-152
発行日 1971年12月25日
Published Date 1971/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201300
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はじめに
小児外科の対象となる腹部腫瘤性疾患として,数多くの疾患(第1表)があげられるが,このうち悪性腫瘍の占める頻度が少なくなく,早期診断,早期治療の開始が望まれる。
近年,小児外科の進歩に伴い,これら疾患に対し積極的な手術療法が行なわれ,とくに悪性腫瘍に関しては,従来の手術療法,放射線療法に加えて,制癌剤が術前,術後に積極的に併用されるようになつてきている。そこで診断面において,的確かつ迅速な診断が要求されるが,これら疾患の鑑別診断に,これまで種々の検査法(第1表)が用いられてきている。なかでもレントゲン検査の診断学的意義は重要である。
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