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医道そぞろ歩き—医学史の視点から・1【新連載】
人を愛するところに医学もある
二宮 陸雄
1
1二宮内科
pp.824-825
発行日 1995年4月10日
Published Date 1995/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903625
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- Abstract 文献概要
ヨーロッパの医学校でいちばん古いのは北イタリアのボローニャ大学だと言われています.ボローニャ大学は1113年,白河法皇が院政を布いていたころの創立で,14世紀にモンディーノ・デ・ルッチが人体解剖示説をしたので有名です.この大学には古い解剖室があったのですが,大戦で半壊し,再建したものが公開されています.この解剖室の壁にはいくつもの像が飾られていますが,その中にヒポクラテスの像があります.フランスでは南フランスのモンペリエ医学校が古く,1181年の創立ですが,この学校の学位審査室の正面にもヒポクラテスの像が立っています.
世界全体で見れば,もちろん古代インドの私塾的な医学校の成立ははるかに古いのです.古代医学思想を伝承するアーユルヴェーダ医学が成立して,医書が編集され教育が行われたのは前10世紀よりも前といわれています.前6世紀ごろの人といわれるスシュルタの医書をみると,医学概論,生命観から生理学,病理学,症候学,治療学に至るまで系統的に書かれていて,恐らくは私塾の形であったにせよ系統立った教育が行われていたようです.
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