Japanese
English
今月の主題 消化器疾患の治療法—1994年の再評価
肝疾患
重症アルコール性肝炎
上野 義隆
1
,
森谷 晋
1
,
堀江 義則
1
,
石井 裕正
1
1慶應義塾大学医学部消化器内科
pp.91-95
発行日 1994年1月10日
Published Date 1994/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902553
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ポイント
●近年,本邦のアルコール性肝障害においても予後不良な重症アルコール性肝炎症例の増加が認められている.
●本疾患は,アルコール性肝炎のなかでも臨床症状が重症で,発症から約1カ月で劇症肝炎様の病態を呈し,多くは死の転帰をとることが多い(表1).
●本疾患と通常のアルコール性肝炎との病態を比較すると,本疾患では発熱,意識障害,黄疸,腹水などの発現頻度が有意に高く,血液生化学検査ではアルブミン値,プロトロンビン時間の有意な低下,白血球数,総ビリルビン値などの有意な増加が認められる(表2,3).
●一般臨床医の本疾患に対しての認識はまだ少なく,また通常のアルコール性肝炎と異なり,禁酒にもかかわらず,臨床症状の改善が認められないこともある.したがって,早期かつ的確な診断,適切な薬物療法が重要である.

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