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増刊号 診断基準とその使い方
X.神経・筋
2.多発梗塞性痴呆
水谷 智彦
1
1日本大学医学部・神経内科
pp.2200-2201
発行日 1988年9月30日
Published Date 1988/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222060
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- Abstract 文献概要
■疾患概念と疫学
多発梗塞性痴呆(Multi-infarct dementia;MID)という言葉は,Hachinskiら1)が1974年の総説で用いたのが最初のようである.そこでは,脳動脈硬化のみでは痴呆は生じないこと,また,血管病変が痴呆の原因となる時は,大小の脳梗塞の多発によって生ずること(MID)がそれぞれ強調されている.
MIDが脳血管性痴呆と同義語のように使われる時もあるが,痴呆は梗塞ではないBinswanger型脳症(progressive subcortical vascular encephalopathy)や多発脳出血,視床・後大脳動脈領域などの限局性脳梗塞でも起こることから,MIDは脳血管性痴呆の主因ではあるがそのI型であり,脳血管障害による痴呆の総称として用いるのは適切ではないとする考えが現在一般的である.
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