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増刊号 診断基準とその使い方
IX.腎・尿路
29.慢性腎不全
川口 良人
1
1東京慈恵会医科大学・第2内科
pp.2180-2181
発行日 1988年9月30日
Published Date 1988/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222048
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- Abstract 文献概要
■診 断1)
1)血清クレアチニン濃度が2mg/100ml以上を持続しているもの.
2)血清クレアチニンを測定していないときは,血液尿素窒素(BUN)が20mg/100ml以上であるか血清残余窒素(NPN)が30mg/100ml以上を持続しているもの.
診断基準使用のポイント BUNのみで腎不全の確定診断を下すことは適切ではなく,必ず血清クレアチニン濃度を用いるべきである.なぜならばBUNは低栄養,感染症,発熱,消化管出血,消耗,ステロイド使用など生体が異化亢進状態にある場合,また脱水により体液量が減少している場合に腎機能以上に上昇するからである.NPNは測定法が繁雑であり,臨床的診断価値はない.血清クレアチニンは個体の筋肉量に依存して正常値に多少の個体間の差は存在するが,血清濃度は安定しており,臨床的には糸球体機能を直接反映するものとみなすことができる.すなわち,血清クレアチニン濃度が正常域以上にあるならば糸球体濾過値GFR(クレアチニン・クリアランスで代行)は50%(正常を100%とした場合)以下と考えることができる(図).
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