今月の主題 見えてきた腎疾患
慢性腎不全診療の進歩
慢性腎不全の合併症とその治療—一般内科医に必要な知識
笠井 健司
1
,
川口 良人
2
1富士市立中央病院腎臓内科
2東京慈恵会医科大学内科学講座第2
pp.1998-2002
発行日 1995年10月10日
Published Date 1995/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903888
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ポイント
●慢性腎不全の合併症には腎機能の低下(尿毒症)に伴う合併症と,透析療法に伴う合併症とがある.
●尿毒症に伴う合併症は近年の透析療法の普及あるいはエリスロポエチンをはじめとする新しい薬剤の登場により軽減しつつある.
●透析療法に伴う合併症には透析療法のいかんにかかわらず認められる合併症と,選択した透析法(血液透析あるいは腹膜透析)に特有の合併症とがある.
●透析療法に伴う合併症は患者のQOLを損なうだけでなく,透析療法の継続をも困難にする場合がある.
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