増刊号 診断基準とその使い方
IX.腎・尿路
28.急性腎不全
菱田 明
1
,
山田 雅仁
1
1浜松医科大学・第1内科
pp.2178-2179
発行日 1988年9月30日
Published Date 1988/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222047
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■診断基準
急性腎不全は,急激な腎機能の低下によって体液の恒常性が維持できなくなった状態であり,急速な高窒素血症の進行,尿毒症症状,電解質異常,代謝性アシドーシスなどを認める状態と定義される.しかし,どの程度腎機能が低下した場合に急性腎不全とするか,また,血圧の低下,尿管閉塞など腎以外の原因で腎機能が低下している場合も含めるかなどについて一致した見解はない.したがって,明らかな診断基準といえるものはない.
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