Japanese
English
徹底分析シリーズ 静脈路確保さいこう
巻頭言
森本 康裕
1
1宇部中央病院 麻酔科
pp.771
発行日 2026年8月1日
Published Date 2026/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134088360330080771
- 販売していません
PPV購入案内
都合により販売していません- Abstract 文献概要
昨年,NYSORA(New York School of Regional Anesthesia)の翻訳本第3弾として『NYSORAⒸ 困難静脈路確保マニュアル』を上梓した。翻訳作業を通じて改めて感じたのは,静脈路確保は最も基本的な医療手技の一つでありながら,世界中の医療従事者が日常的に困難に直面しているということである。一方で,静脈路確保に特化した教科書や教育リソースは決して多くはない。そのような状況において,本書は静脈路確保を体系的に学ぶうえで非常に有用な一冊であると考えている。
しかし,海外で作られた書籍である以上,日本の読者すべてにとって理想的な内容というわけではない。使用される静脈留置針の種類や太さ(ゲージ)など,日本の臨床現場とは異なる点も少なくない。また,近年急速に普及してきたミッドラインカテーテルなどの新しいデバイスについても,十分に取り上げられているとはいえない。
そこで本徹底分析シリーズでは,日本における静脈路確保の現状をふまえ,ミッドラインカテーテルや超音波ガイド下末梢静脈穿刺をはじめとする最新の知見をまとめた。さらに後半では,エキスパートに日頃実践している手技や工夫を紹介してもらった。本特集が読者にとって,自身の静脈路確保手技を見直し,より安全で確実な手技を考える契機となれば幸いである。
Copyright © 2026, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.

