Japanese
English
Illustrated Surgery
触覚,視覚,聴覚を駆使した用手的胸椎pedicle screw刺入手技
Free Hand Manual Thoracic Pedicle Screw Placement Using Sense of Touch, Sight and Hearing
宇野 耕吉
1
Koki UNO
1
1国立病院機構神戸医療センター整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, National Hospital Organization Kobe Medical Center
pp.903-909
発行日 2026年9月25日
Published Date 2026/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091444120390090903
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はじめに
胸椎pedicle screwは導入当初は用手的刺入が主流であったが,技術の進歩に伴いナビゲーション下,CT下での刺入が主流になっている.確かに,脊椎外科の研修を始めたばかりの若手医師の教育にはこれらの機器は威力を発揮する.しかしながら,これらの機器をもってしてもreal timeでprobeが椎弓根内の正しい位置にあることを示すものではなく,また100%の刺入率を保証するわけでもない.術者は指先の感触を確認しながらscrew刺入を行っているはずで,そういう意味では用手的刺入で指先の感触などを養うことにより,ナビゲーション下やCT下での刺入の安全性を担保することにもなると考える.もちろん手術時間の節約,椎弓根の髄腔(以下cancellous channel)が2mm以下の椎体へのscrew刺入,傍脊椎筋を剝離して椎弓を露出できない部位へのscrew刺入が必須であるguided growth法などのgrowth friendly surgeryにおいて,用手的刺入にadvantageがあることはいうまでもない.筆者は,胸椎pedicle screwが本邦に導入された15年以上前から用手的刺入を行い,最初の5年間は筆者のみ,次の5年間は筆者と脊椎班スタッフ,直近の5年間は,専攻医1年目の研修医も含めたほぼ全員で用手的に5万本以上の胸椎pedicle screw刺入を安全に行ってきたので,その方法を紹介する.

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