第1仙骨へのpedicle screw刺入角度と腸骨動脈との関係 -―O-arm navigationの有用性―

Correlation between the insertion angle of S1 pedicle screw and iliac artery

要旨：O-arm navigation（以下，O-arm）を併用して第1仙椎（以下，S1）へ刺入したpedicle screw（PS）の長さおよび刺入角度と，腸骨動脈との距離について検討した。O-arm非併用群と比べPS径は有意差なく，PS長および刺入角度は併用群で有意に大きかった。PS先端と腸骨動脈との距離は併用群で短い傾向であった。O-arm併用によりPSを刺入から終始確認することで適切な長さと刺入角度の選択ができ，固定性の向上と血管損傷回避の点からもO-armは有用である。