Japanese
English
手術手技 私のくふう
Pedicle screwによる仙骨固定の工夫―Pedice screw-Galveston法
Pedicle screw-Galveston Method for Sacral Fixation
熊野 潔
1
,
平林 茂
1
,
小川 裕
1
,
青田 洋一
1
,
辻 正二
1
,
泉 康次郎
1
Kiyoshi Kumano
1
1関東労災病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Kantoh Rosai Hospital
キーワード:
ペディクルスクリュー
,
pedicle screw
,
仙骨固定
,
sacral fixation
,
腰椎固定術
,
lumbar spinal fusion
Keyword:
ペディクルスクリュー
,
pedicle screw
,
仙骨固定
,
sacral fixation
,
腰椎固定術
,
lumbar spinal fusion
pp.1365-1372
発行日 1993年12月25日
Published Date 1993/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901260
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抄録:腰椎疾患における腰仙椎間脊椎後方固定術を確実にするための仙骨固定法の一工夫としてのpedicle screw-Galveston法の紹介とその治療経験を報告した.この手術の骨子は2本のスクリューを仙骨椎体内と隣接する腸骨翼内に刺入することにより仙骨の固定力を強化するにある.20例の腰椎疾患固定術に併用した.患者の平均年齢56歳(16~79歳)で,術後経過観察期間は平均7ヵ月である.術後6ヵ月以上の12症例の骨癒合はすべて良好であった.合併症は40本中2本のスクリューに不適切な刺入を認めた.スクリューの破綻は現在認められていない.65歳以上の骨粗鬆症を伴った高齢者8人の結果も良好であった.本術式はLuque SSIのGalveston法のpedicle screwへの応用であり,有用な仙骨固定法と考える.
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