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特集 脊椎脊髄手術の安全性を高める予防と対策
第2章 各論
2.術中
腰椎pedicle screwの誤挿入とその対策
Prevention and Revision Strategies for Malpositioning Pedicle Screws
東野 恒作
1
,
前田 徹
2
,
合田 有一郎
3
,
眞鍋 裕昭
4
,
鶴尾 吉宏
5
,
西良 浩一
4
Kosaku HIGASHINO
1
,
Toru MAEDA
2
,
Yuichiro GODA
3
,
Hiroaki MANABE
4
,
Yoshihiro TSURUO
5
,
Koichi SAIRYO
4
1四国こどもとおとなの医療センター整形外科
2名古屋徳洲会総合病院整形外科
3国立病院機構高知病院整形外科
4徳島大学大学院感覚運動系病態医学講座運動機能外科学
5徳島大学大学院顕微解剖学
1Department of Orthopedics, Sikoku Medical Center for Children and Adults
キーワード:
スクリュー誤挿入
,
malpositioned screw
,
バイオメカニクス
,
biomechanics
,
椎弓根スクリュー
,
pedicle screw
Keyword:
スクリュー誤挿入
,
malpositioned screw
,
バイオメカニクス
,
biomechanics
,
椎弓根スクリュー
,
pedicle screw
pp.345-349
発行日 2018年4月25日
Published Date 2018/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200847
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はじめに
脊椎椎弓根スクリューは,多くの脊椎疾患,特に固定術を要する疾患に対し有用である.しかしながら,スクリューの誤挿入が一定の頻度で生じると報告されている.低侵襲手術,特に経皮的スクリュー挿入術の登場により,従来とは違った誤挿入が増加している.高齢化社会を迎え,高度変形あるいは変性した胸腰椎の固定術を施行しなければならない症例が増加しており,スクリューが逸脱する危険性が増大していることが推測される.手術中に誤挿入が確認されると通常抜去後再挿入を試みるが,再度挿入された椎弓根スクリューの強度は不明である.再挿入したスクリューの強度を正確に計測検討することは脊椎固定術の成績に関して重要な課題である.本稿では,誤挿入の予防と再挿入した際の強度を報告する.
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