Japanese
English
症例報告
トラロキヌマブへのスイッチで改善した難治性デュピルマブ関連結膜炎の1例
A case of improvement of refractory dupilumab associated conjunctivitis following a switch to tralokinumab
荒井 紗弓
1
,
吉原 渚
1
,
高橋 美帆
1
,
丸 玲奈
1
,
渡邉 玲
1
Sayumi ARAI
1
,
Nagisa YOSHIHARA
1
,
Miho TAKAHASHI
1
,
Reina MARU
1
,
Rei WATANABE
1
1順天堂大学医学部皮膚科学講座
1Department of Dermatology and Allergology, Juntendo University
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
デュピルマブ
,
トラロキヌマブ
,
結膜炎
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
デュピルマブ
,
トラロキヌマブ
,
結膜炎
pp.277-281
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002149730800040277
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要約 29歳,女性.幼少期よりアトピー性皮膚炎があり外用治療されていたが,難治であるためデュピルマブの投与を開始した.皮疹や瘙痒は改善傾向であったが,投与1か月後より結膜炎症状が出現した.ステロイドまたはタクロリムス点眼で経過観察するも,デュピルマブ投与12か月時においても結膜炎症状が残存するためトラロキヌマブに変更した.投与開始1か月後に眼症状は改善した.デュピルマブの特徴的な副作用として結膜炎が知られているが,多くの症例は軽症でステロイド点眼またはタクロリムス点眼で軽快する.抗体製剤による結膜炎発症には,IL-4,IL-13阻害による結膜杯細胞のムチン産生の低下と,2型サイトカイン阻害による1型免疫反応の増強に伴うIFN-γの発現により引き起こされる結膜杯細胞機能障害が関与すると考えられている.デュピルマブ関連結膜炎が治療継続の障害となる症例において,IL-13選択的阻害を行うトラロキヌマブへのスイッチは作用機序および安全性の観点から検討に値する治療選択である.

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