特集 26ケースで学ぶ臨床心理アセスメント――インテークとフィードバックをつなぐ〈スキル7〉
経済的困窮からのリカバリー――貧困/スティグマ
坂東 希
1
1大阪公立大学
pp.215-219
発行日 2025年8月30日
Published Date 2025/8/30
DOI https://doi.org/10.69291/cp25070215
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1 はじめに
経済的困窮は,単なる所得の不足にとどまらず,個人の尊厳や対人関係のあり方,そして自己への信頼感を深く揺るがす問題となりうる。貧困状態に置かれることで,就学,就労,健康,家族関係など多領域にわたる困難が複合的に重なり,そのなかで生き延びようとする個人の対処や行動は,しばしば「問題行動」や「支援困難」とラベリングされる。本稿では,生活困窮状態にある家庭への支援事例をもとに,経済的困窮とスティグマが人の心理社会的側面にどのような影響を与えうるのか,また,それを踏まえたアセスメントの視点と支援実践について検討する。

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