特集 心不全パンデミック時代の新しい診療知を求めて
治療 進歩著しい心不全治療の現在
CRT,ICD,CRT-Dの適応と遠隔モニタリング・リモートケアの現状
合屋 雅彦
1
1国際医療福祉大学三田病院循環器内科
キーワード:
▶虚血性心疾患に合併し心室頻拍・心室細動が生じた場合,大半は二次予防目的でICD留置適応となる.
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▶虚血性心疾患による低左心機能症例はガイドラインに沿った一次予防目的でのICD留置を行う.
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▶非虚血性心疾患に心房細動・心室拍動が生じた場合,可逆性の要因がない場合,大半はICD留置の適応となる.
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▶非虚血性心疾患(心臓サルコイドーシス以外)による低左心機能症例ではガイドラインに沿った一次予防目的としての留置を行う.
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▶心臓サルコイドーシスを有する症例では特有のガイドラインに沿ったICD留置を行う.
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▶低左心機能症例では,左室駆出率,NYHA分類,心電図波形,心電図QRS幅にもとづいて心臓再同期療法の適応を判断する.
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▶ペースメーカ,ICD,CRTなどの植込み型心臓電気デバイスでは遠隔モニタリングが可能となっている.
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▶遠隔モニタリングによりデバイスの電気的異常,不整脈の出現,心不全の状況等をモニタリング可能となってきており,移植後に導入すべきである.
Keyword:
▶虚血性心疾患に合併し心室頻拍・心室細動が生じた場合,大半は二次予防目的でICD留置適応となる.
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▶虚血性心疾患による低左心機能症例はガイドラインに沿った一次予防目的でのICD留置を行う.
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▶非虚血性心疾患に心房細動・心室拍動が生じた場合,可逆性の要因がない場合,大半はICD留置の適応となる.
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▶非虚血性心疾患(心臓サルコイドーシス以外)による低左心機能症例ではガイドラインに沿った一次予防目的としての留置を行う.
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▶心臓サルコイドーシスを有する症例では特有のガイドラインに沿ったICD留置を行う.
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▶低左心機能症例では,左室駆出率,NYHA分類,心電図波形,心電図QRS幅にもとづいて心臓再同期療法の適応を判断する.
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▶ペースメーカ,ICD,CRTなどの植込み型心臓電気デバイスでは遠隔モニタリングが可能となっている.
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▶遠隔モニタリングによりデバイスの電気的異常,不整脈の出現,心不全の状況等をモニタリング可能となってきており,移植後に導入すべきである.
pp.556-561
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.43.04_022
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はじめに
1980年代まで心不全治療は利尿薬,血管拡張薬,ジギタリスなどの強心薬を中心とした薬物治療が中心であった.1990年代に心不全治療にβ遮断薬,アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬が導入され生命予後が改善された.また1996年に植込み型除細動器(ICD)が,2004年に心臓再同期療法(CRT)が保険償還されわが国の心不全治療は大きく進歩した.本稿ではICD,CRTと遠隔モニタリングを用いた心不全管理について述べる.

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