特集 遠隔医療が開く未来
不整脈診療におけるリモートモニタリングの歴史と今後の展望
須永 晃弘
1
,
外海 洋平
2
,
坂田 泰史
3
1大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学 医員
2大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学 特任助教
3大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学 教授
キーワード:
不整脈
,
リモートモニタリング
,
Apple Watch
,
Up to AF trial
Keyword:
不整脈
,
リモートモニタリング
,
Apple Watch
,
Up to AF trial
pp.17-21
発行日 2024年3月10日
Published Date 2024/3/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.41.01_0017-0021
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1985年にWillem Einthovenが12誘導心電図を発明してから、不整脈診断に12誘導心電図が欠かせないのは、現代においても変わらない。しかしながら、不整脈が発作性であることはしばしばあり、病院におけるわずか10秒ほどの心電図検査でその不整脈を検出することは往々にして困難である。このことから、病院から離れた日常生活においても心電図を記録する必要性があり、1950年代にホルター心電図、1980年代頃にイベントレコーダーが開発され、近年では2010年頃に植込み型心臓モニター、2018年に心房細動に限定されるがApple Watchに付随する心房細動を検出するアプリケーションが開発された(図1)。本稿ではそれぞれの機器について概説し、Apple Watchを用いた研究にも言及する。「KEY WORDS」不整脈,リモートモニタリング,Apple Watch,Up to AF trial
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