特集 大腸癌
総説 診療のフロントラインは知っておきたい知見
大腸癌治療ガイドラインのアップデートと読み方
堀田 欣一
1
1静岡県立静岡がんセンター 内視鏡科
キーワード:
▶大腸ESDは標準治療として確立したためにCQからは外れた.
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▶新CQ1および新CQ2はステートメントや推奨度は変わらないが,解説文には新たに引用された重要な文献があるのでご確認いただきたい.
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▶大腸ステントについては新CQ4で取り上げており,BTSが「推奨なし」から,「行うことを弱く推奨」に変更された.
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▶今回の改訂までの期間にも重要なエビデンスが多数発表された.
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▶一次治療,術後補助化学療法,高齢者治療,免疫チェックポイント阻害薬,バイオマーカー検査,CGP検査など,多数の変更点があるので,ご確認いただきたい.
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▶腹腔鏡手術のCQがなくなり,新たにロボット支援手術のCQが新設され,直腸癌では行うことを強く推奨,結腸癌では行うことを弱く推奨となった.
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▶近年,話題となっている直腸癌に対するTNT,NOMに関するCQが新設された.現状ではTNT,NOMについては日常診療としては行わないことが弱く推奨される.
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▶また,卵巣転移の切除,肛門扁平上皮癌に対するCRTのCQが新設された.いずれも行うことを強く推奨となった.
Keyword:
▶大腸ESDは標準治療として確立したためにCQからは外れた.
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▶新CQ1および新CQ2はステートメントや推奨度は変わらないが,解説文には新たに引用された重要な文献があるのでご確認いただきたい.
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▶大腸ステントについては新CQ4で取り上げており,BTSが「推奨なし」から,「行うことを弱く推奨」に変更された.
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▶今回の改訂までの期間にも重要なエビデンスが多数発表された.
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▶一次治療,術後補助化学療法,高齢者治療,免疫チェックポイント阻害薬,バイオマーカー検査,CGP検査など,多数の変更点があるので,ご確認いただきたい.
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▶腹腔鏡手術のCQがなくなり,新たにロボット支援手術のCQが新設され,直腸癌では行うことを強く推奨,結腸癌では行うことを弱く推奨となった.
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▶近年,話題となっている直腸癌に対するTNT,NOMに関するCQが新設された.現状ではTNT,NOMについては日常診療としては行わないことが弱く推奨される.
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▶また,卵巣転移の切除,肛門扁平上皮癌に対するCRTのCQが新設された.いずれも行うことを強く推奨となった.
pp.338-343
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.43.03_007
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はじめに
「大腸癌治療ガイドライン医師用2024年版」1)は内視鏡,手術,薬物療法,放射線療法の全領域のClinical Question(CQ)が見直された,全面改訂版である.各CQにおいて従来からデルファイ法による投票が行われているが,今回から,合意率と投票結果が掲載されるようになった.本稿では大腸癌の発見や診断,内視鏡切除,サーベイランスに関わる実地医家の先生方を想定し,2022年版2)から2024年版への変更の要点を解説することを主眼とし,特に診療との関わりが深いと想定される,内視鏡領域について詳細に解説する.なお,2022年版のCQは「旧CQ」,2024年版のCQは「新CQ」と表記する.

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