消化器外科領域におけるoncologic emergency
大腸癌 大腸癌イレウス
斉田 芳久
1
,
榎本 俊行
,
長尾 二郎
1東邦大学医療センター大橋病院 第三外科
キーワード:
ステント
,
大腸腫瘍
,
腸閉塞
,
外科的減圧
,
治療成績
,
イレウス管
Keyword:
Intestinal Obstruction
,
Colorectal Neoplasms
,
Stents
,
Treatment Outcome
,
Decompression, Surgical
pp.714-720
発行日 2009年7月1日
Published Date 2009/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009246571
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経鼻的減圧術では、効果がないことが多いとされる左側大腸癌イレウスに対しては、従来Hartmann手術など二期的手術が選択されることが多かった。しかし最近では、内視鏡技術機器の進歩とともに経肛門的減圧手技(金属ステント留置術と経肛門的減圧チューブ挿入術)により減圧し手術を待期的に行うと、緊急手術を施行した群と比較して手術成績を向上させることが報告されており、患者の生活の質(QOL)の向上が図られている。今後左側大腸癌による狭窄・閉塞に対する第一選択的な手技として普及していくと思われる。
©Nankodo Co., Ltd., 2009