特集 大腸癌診療 update 2016
進行再発大腸癌updatedガイドライン
室 圭
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1愛知県がんセンター中央病院薬物療法部部長/外来化学療法センター部長
キーワード:
大腸癌
,
ガイドライン
,
治療アルゴリズム
,
clinical question
Keyword:
大腸癌
,
ガイドライン
,
治療アルゴリズム
,
clinical question
pp.33-38
発行日 2016年12月20日
Published Date 2016/12/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.34.12_0033-0038
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治癒切除可能な大腸癌の標準治療は内視鏡もしくは外科的手術である。一方,切除不能な進行・再発大腸癌においては延命目的の化学療法が標準治療である。大腸癌化学療法における近年の進歩は著しいものがある。それは,近年,次々と新規抗癌剤や分子標的治療薬が承認・臨床導入されたことにより治療成績を向上させてきたことが下支えとなっている。すなわち,5-FU+ロイコボリン,イリノテカン(IRI,わが国では1995年承認),オキサリプラチン(OX,2005年承認)の抗癌剤,抗体薬として,抗血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor;VEGF)抗体であるベバシズマブ(Bmab,2007年承認),抗上皮成長因子受容体(epidermal growth factor receptor;EGFR)抗体薬であるセツキシマブ(Cmab,2008年承認)およびパニツムマブ(Pmab,2010年承認)の分子標的治療薬が単剤あるいは併用療法として大腸癌治療にラインナップされ,適正使用されるようになったことの影響が大である。最近,FOLFIRI,FOLFOXのダブレットの抗癌剤と併用する分子標的治療薬同士を比較する複数の臨床試験結果が報告された1)2)ものの,その解釈に共通した一定の見解は得られず,依然として分子標的治療薬(Bmab,Cmab,Pmab)の使い分けに関して,臨床的疑問(clinical question;CQ)である。「KEY WORDS」大腸癌,ガイドライン,治療アルゴリズム,clinical question
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