消化器癌予防up-to-date
大腸癌 大腸ポリープと大腸癌
高丸 博之
1
,
松田 尚久
,
斎藤 豊
1国立がん研究センター中央病院 内視鏡科
キーワード:
Peutz-Jeghers症候群
,
大腸内視鏡法
,
大腸ポリープ
,
大腸ポリポーシス-腺腫様
,
大腸腫瘍
,
大腸腫瘍-遺伝性非ポリポーシス
,
大腸切除
,
発癌
Keyword:
Colorectal Neoplasms, Hereditary Nonpolyposis
,
Colonic Polyps
,
Colonoscopy
,
Peutz-Jeghers Syndrome
,
Adenomatous Polyposis Coli
,
Colorectal Neoplasms
,
Carcinogenesis
pp.1407-1414
発行日 2015年9月20日
Published Date 2015/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015402759
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大腸ポリープのうち腺腫性病変を含むいくつかの病変が大腸癌の前駆病変と考えられている.これまでの大規模な試験により,大腸病変の内視鏡的摘除が大腸癌予防・大腸癌死亡を減少させることが明らかになった.遺伝的な背景をもつ大腸癌においても大腸病変の内視鏡的摘除は大腸癌予防のために重大な役割をもつ.大腸病変を適切に早期発見,早期診断し摘除するために,適切な間隔で内視鏡検査を施行することも重要である.さまざまな大腸癌関連疾患の特徴を理解し,その特性に合わせたサーベイランスを計画することにより,患者本人の負担を軽減しつつ大腸癌のリスクを減少させることが可能と考えられる.
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