特集 脳血管障害
セミナー 脳卒中の病態・診断・診療体制に関する最新の話題
静注血栓溶解(rt-PA)療法の最新の話題
平野 照之
1
1杏林大学医学部脳卒中医学
キーワード:
▶急性期脳梗塞における静注血栓溶解療法は,国際的ガイドラインで最も推奨される標準治療である.
,
▶日本ではアルテプラーゼが2005年より0.6mg/kgで使用されているが,臨床普及率は約8%にとどまる.
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▶海外では単回投与可能なtenecteplase(TNK)が急速に普及し,アルテプラーゼに代わる第一選択薬として位置づけられている.
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▶TNKはアミノ酸改変によりフィブリン特異性が向上し,血中半減期延長により単回ボーラス投与で十分な血栓溶解効果を示す.
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▶大規模臨床試験および統合解析により,TNKはアルテプラーゼと比較して転帰改善効果が有意に高く,安全性も良好であることが確認されている.
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▶国際的標準用量は0.25mg/kgであり,中国やインドではバイオコピー製剤の臨床応用が進展している.
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▶発症4.5~24時間のLVO症例や発症時刻不明例(UOS)では,MRIや灌流画像による精緻な症例選択が治療効果を左右する.
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▶Mobile Stroke Unit(MSU)でのTNK単回投与は,迅速かつ効率的な現場治療を可能にし,虚血コア縮小や重症度低下に寄与する.
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▶reteplaseも臨床試験でアルテプラーゼに対する転帰改善優位性が示され,TNKやバイオコピー製剤とともに血栓溶解療法の選択肢を拡大する可能性がある.
Keyword:
▶急性期脳梗塞における静注血栓溶解療法は,国際的ガイドラインで最も推奨される標準治療である.
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▶日本ではアルテプラーゼが2005年より0.6mg/kgで使用されているが,臨床普及率は約8%にとどまる.
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▶海外では単回投与可能なtenecteplase(TNK)が急速に普及し,アルテプラーゼに代わる第一選択薬として位置づけられている.
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▶TNKはアミノ酸改変によりフィブリン特異性が向上し,血中半減期延長により単回ボーラス投与で十分な血栓溶解効果を示す.
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▶大規模臨床試験および統合解析により,TNKはアルテプラーゼと比較して転帰改善効果が有意に高く,安全性も良好であることが確認されている.
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▶国際的標準用量は0.25mg/kgであり,中国やインドではバイオコピー製剤の臨床応用が進展している.
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▶発症4.5~24時間のLVO症例や発症時刻不明例(UOS)では,MRIや灌流画像による精緻な症例選択が治療効果を左右する.
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▶Mobile Stroke Unit(MSU)でのTNK単回投与は,迅速かつ効率的な現場治療を可能にし,虚血コア縮小や重症度低下に寄与する.
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▶reteplaseも臨床試験でアルテプラーゼに対する転帰改善優位性が示され,TNKやバイオコピー製剤とともに血栓溶解療法の選択肢を拡大する可能性がある.
pp.65-70
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.43.01_014
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はじめに
急性期脳梗塞に対する静注血栓溶解[遺伝子組み換え組織型プラスミノゲン・アクティベータrecombinant tissue-type plasminogen activator(rt-PA)]療法は,各国のガイドラインにおいて最も高く推奨される標準治療である.長年にわたり第一選択薬として用いられてきたアルテプラーゼは,日本でも2005年10月より独自用量0.6mg/kgで使用され,急性期脳梗塞治療の基盤を支えてきた.しかし,転帰改善効果は約1割にとどまり,さらに投与手技が複雑であるため,実臨床での普及率は依然として約8%にとどまっている.

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