The review of clinical study
JBCRG-M07(FUTURE)
新倉 直樹
1
1東海大学医学部乳腺内分泌外科講師
pp.69-69
発行日 2019年3月30日
Published Date 2019/3/30
DOI https://doi.org/10.34449/J0096.05.01_0069-0069
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2018年版の乳癌診療ガイドラインで,ホルモンレセプター陽性進行再発乳癌の1次治療としてフルベストラント単剤治療が,アロマターゼ阻害薬単剤もしくはパルボシクリブ併用とともに推奨された。現状のエビデンスでは1次治療としてフルベストラントを使用した場合の2次治療のエビデンスが乏しく,また1次治療(術後補助療法も含む)としてアロマターゼ阻害薬,2次治療としてフルベストラントを使用した後の3次治療のエビデンスも乏しい。フルベストラント耐性後に使用できる薬剤としてはホルモン療法+/-分子標的治療のシークエンスには多くの選択肢があり,選択の基準となるバイオマーカーの開発も進められているが,現在,臨床で使用できるものはまだない。本試験はフルベストラントが1次,2次治療として使用され,病勢進行を認めた症例に対し,フルベストラントは継続投与したままでパルボシクリブ追加の有効性と安全性を評価し,フルベストラント,パルボシクリブの耐性機序を解明するためにctDNAの解析も行う。
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