NO BABY, NO FUTURE

　少子高齢社会の日本では，ゆるやかに人口減少が始まっている。

　世界を見渡せば地球規模の気候変動が止まらず，人類が安定して暮らすことができる環境の維持が危ぶまれている。国連が示す持続可能な開発目標（SDGs）は，地球は全ての人が共有する有限な資源であるとして，人権・福祉・環境を軸にした持続可能な社会を目指している。そもそも社会は，次世代が生まれてこなければ持続できない。少子化という現象は，子どもを産み育てることができる環境を私たちが維持しているかどうかを問うものにほかならない