The review of clinical study
JBCRG-M05(PRECIOUS)
山本 豊
1
1熊本大学大学院生命科学研究部乳腺・内分泌外科学講座准教授
pp.70-70
発行日 2020年5月30日
Published Date 2020/5/30
DOI https://doi.org/10.34449/J0096.06.01_0070-0070
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HER2陽性転移再発乳癌に対する1次治療はペルツズマブ+トラスツズマブ+タキサンの使用が推奨されている。ペルツズマブのトラスツズマブへの追加効果は無増悪生存期間(progression-free survival:PFS),奏効率の改善にとどまらず,全生存期間(overall survival:OS)を有意に延長し,しかも忍容性が高いという画期的な治療法である。しかしながら,ペルツズマブの再投与のエビデンスはない。一方,本邦の保険上,転移・再発乳癌におけるペルツズマブの使用に制限はなく,どのラインでも,何度でも使用可能な状況である。このため,日常臨床の現場ではエビデンスに基づかず,ペルツズマブ増悪後の再投与が行われている現状があった。このため,ペルツズマブの再投与が真に有用であるかどうかを検証するために本試験が企画された。
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