The review of clinical study
JBCRG-ABCD project
新倉 直樹
1
,
相良 安昭
2
,
佐治 重衡
3
1東海大学医学部外科学系乳腺・腫瘍科学教授
2社会医療法人博愛会相良病院院長
3公立大学法人福島県立医科大学医学部腫瘍内科学講座主任教授
pp.67-67
発行日 2023年5月30日
Published Date 2023/5/30
DOI https://doi.org/10.34449/J0096.07.02_0067-0067
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本プロジェクトは,これまで本邦では存在していなかった,大規模・前向き・進行・再発乳癌データベースを構築することが目標である。早期乳癌ではNCD乳癌登録が整備され,年間,約9万例以上の乳癌患者が登録されている。しかし,5年後のフォローアップの入力率は50~70%であり,再発例を完全に把握できていない。NCDには約1,800例(2015年)のStage Ⅳ症例が登録されているが,外科系主体の登録であるため,原発乳癌に対する手術が行われたStage Ⅳ症例が多く,腫瘍内科に受診し,手術未実施のStage Ⅳ症例を把握できていないのが現状である。さらにNCD乳癌登録は患者から直接の同意を得ておらず,オプトアウト方式で集められたデータであるため,利用方法が制限されている。
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