誌上ディベート
閉経後乳癌の術後補助療法に骨修飾薬(BMA)を使用すべきか(デノスマブも含めて) 「使用すべきである」とする立場から
尾崎 由記範
1
1国家公務員共済組合連合会 虎の門病院臨床腫瘍科
pp.36-40
発行日 2017年8月20日
Published Date 2017/8/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0096.03.02_0036-0040
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
骨修飾薬(bone modifying agents:BMA)は骨転移を有する悪性腫瘍に対して病的骨折などの骨関連イベントのリスク減少を目的として,日常診療で使用されている。一方で,BMAは術後療法として使用することで,骨折リスクの低下だけでなく,癌自体の再発抑制効果がある可能性が示唆され,その有効性が大規模臨床試験で報告されている。BMAの術後療法としての意義を考えるうえで,まず乳癌骨転移のメカニズム,BMAの作用機序を理解しておくことは重要である。臨床試験のデータを踏まえ,術後療法としてBMAを使用すべきであるという立場で論じる。●本企画「誌上ディベート」は,ディベートテーマに対してあえて一方の見地に立った場合の議論です。問題点をクローズアップすることを目的とし,必ずしも論者自身の確定した意見ではありません。・論点整理/南博信・「使用すべきである」とする立場から/尾崎由記範/高野利実・「使用すべきでない」とする立場から/野口瑛美
Medical Review Co., Ltd. All rights reserved.