Japanese
English
特集 CKD-MBD ―進歩と革新
骨病変の治療
デノスマブ
Denosumab
竹内 靖博
1
TAKEUCHI Yasuhiro
1
1虎の門病院分院
キーワード:
抗RANKL抗体
,
破骨細胞
,
骨吸収
Keyword:
抗RANKL抗体
,
破骨細胞
,
骨吸収
pp.689-694
発行日 2025年5月25日
Published Date 2025/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001891
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サマリー
破骨細胞の形成と活性化に必須のサイトカインであるRANKLに対する中和抗体であるデノスマブの投与により,閉経後骨粗鬆症では椎体骨折のみならず非椎体および大腿骨近位部骨折が減少する。CKDにおいてはステージG3までの椎体骨折抑制効果が報告されている。CKDの進行に伴い,デノスマブ初回投与後の低カルシウム血症発症リスクが高まることに配慮が必要である。また,デノスマブのRANKL中和活性は可逆的であり,投与中断により一過性の骨吸収亢進と骨密度低下を生じる。休薬を余儀なくされる場合は,その後の骨折リスクへの配慮が必要であり,ビスホスホネートへの切り替えが推奨されている。

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