若手ドクターの広場
揺れる思い,あるいは弁証法的思考
尾上 毅
1
1社会医療法人芳和会菊陽病院副院長
pp.40-41
発行日 2016年8月10日
Published Date 2016/8/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0078.04.02_0040-0041
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「執筆にあたって」2016年4月14日,15日に熊本県周辺で大きな地震があったことはご存知かと思います。私は,その熊本県の熊本市に隣接する菊陽町にある,社会医療法人芳和会 菊陽病院に勤務しています。当院は,全人的医療を理念にかかげ,重症度の高い身体合併症例を除くと,困難事例であっても対応してきた伝統があり,現在(同年5月)も医療法上の許可病床数を超えて震災被害関連の患者さんを受け入れています。1981年にアルコール依存症治療病棟,1996年にギャンブル依存症治療外来を立ち上げるなど,依存症にも早くから対応してきましたが,あえて専門に特化することなく,救急から慢性期,統合失調症や気分障害はもとより,認知症から発達障害,パーソナリティ障害まで,基本的にどのような疾患にも対応することが当たり前の病院です。
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