連載 やなさん。・11
それぞれの思い
柳田 絵美衣
1
1神戸大学医学部附属病院病理部先端組織染色センター(KATS)
pp.1243
発行日 2015年11月1日
Published Date 2015/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206268
- 有料閲覧
- 文献概要
「ワン・ツゥ・フック! 膝! ストレート!」.18歳のプロキックボクサーの指導のもと,「俺は本気で格闘技がしたい!」という遠藤,「腹筋を割る!」という柳田に加え,「あぁ! 18歳! キラキラしてまぶしいぃ!」とメロメロの今川.この窓際族3人で,週2回,キックボクシングのジムに通っている.家族には,「健康のためにエクササイズしてるよ! うふ」とか言っておりますが,本気の格闘技のやつです.素直な今川は,「キックボクシングをする」と言って父君をあぜんとさせたそう.そんな今川の最終兵器は「やなさんも一緒だから!」だ.この言葉でOKがもらえるそうだが……きっと「うちの娘は,ヤバイ先輩に捕まったな」と思われているのだろうと不安である.
遠藤と今川は身長・体重ともに同じで,柳田は身長・体重ともに2人の数値から“−10”.柳田は小さいのでパンチも軽く,ミットに当てても「パスパス」という情けない音しかしない.だが今川のパンチは,「バン! ボフッ!」とものすごい音がする.彼女なら世界を目指せる…….
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.