連載 めだかの耳日記・4
思いがあれば
今井 美沙子
,
今井 祝雄
pp.246-247
発行日 1999年4月25日
Published Date 1999/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902042
- 有料閲覧
- 文献概要
春になると、十八歳で作家になりたい希望を抱いて大阪へやって来た頃のことを思い出す。
高校一年生の秋に、林芙美子の『放浪記』を読んで、苦しい日常にもめげずに明るく生きている人々を描くのが文学になるのであれば、私も作家になれるかもしれないと思ったのである。
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.