特集 Special Article:
内科医のための心理社会的治療 2.一般精神科外来における心理社会的治療の実際
廣兼 元太
1
1広兼医院院長
pp.25-28
発行日 2015年8月10日
Published Date 2015/8/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0078.03.02_0025-0028
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「Summary」一般精神科外来におけるアルコール依存症の心理社会的治療では、治療中断を防ぐよう、共感的で責めない治療関係を心がける。良好で継続的な関係を土台に、本人に「アルコール依存症である」という診断と飲酒を継続した場合の懸念について説明する。同時に、断酒を続ける治療により問題が解決可能であるとの前向きなメッセージを伝え、治療への決断を促す。アルコール専門医療機関での治療や自助グループ参加を含めた、解決のための具体的な方法を選択肢として提示し、実践を見守り、失敗してもあきらめないよう治療動機を支え続ける対応が求められる。「Key Words」一般精神科外来,共感的な治療関係,治療動機,責めない対応,アルコール専門医療機関,自助グループとの連携
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