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特集 統合失調症の治療ゴールをめぐって
心理社会的治療の視点から
Treatment Goals for Patients with Schizophnrenia—Psychosocial Viewpoint
安西 信雄
1
Nobuo Anzai
1
1帝京平成大学大学院臨床心理学研究科
1Graduate School of Clinical Psyohology, Teikyo Heisei University, Tokyo, Japan
キーワード:
Schizophrenia
,
Treatment goal
,
Psyochosocial treatment
Keyword:
Schizophrenia
,
Treatment goal
,
Psyochosocial treatment
pp.375-381
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205809
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抄録 統合失調症患者の治療ゴールをめぐって,症状寛解と社会的・職業的機能,リカバリーの関連を検討した。DSM-5の統合失調症の診断基準自体に社会適応水準の低下が含まれているが,最近の研究により,こうした社会適応水準の背景に統合失調症患者では健常対照群より神経認知機能の1-2 SDの低下がみられることが明らかにされてきた。これらは薬物療法の効果が及びにくい機能なので,本人の希望や好みを尊重しながら,心理社会的治療を適切に用いることにより,社会的・職業的機能の改善とリカバリーを目指すことが推奨される。
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