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妊産婦の血液凝固と凝固抑制
安達 知子
1
1母子愛育会総合母子保健センター愛育病院 院長
pp.16-23
発行日 2016年4月1日
Published Date 2016/4/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0055.08.01_0016-0023
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「はじめに」今上天皇陛下の御誕生を祝して昭和天皇よりの御下賜金をもとに,当時の悲惨な母子保健の改善向上のために1934年に恩賜財団母子愛育会が創設された。愛育病院は,本財団が出発点となり1938年に設立された,母と子に特化した医療を行う病院である。以来,同病院は「母と子への安全で快適な医療・看護の提供」を基本理念に掲げ,妊婦の主体性を大切にする分娩サービスを中心に,母子のために常に高い医療水準を保ち,かつ社会のニーズに応えるべく発展してきた。1999年には総合周産期母子医療センターに指定され,陣痛・分娩・回復が一体となったLDR室や新生児集中治療室(NICU)を整備した。さらに,麻酔分娩の導入,小児外科の開設,地域医療施設との連携を目的としたオープン・セミオープンシステムや助産師外来の導入など,母子医療の安全性と快適性の確保に努めてきた。
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