Japanese
English
婦人科 血液凝固
産婦人科領域における血液凝固機序の問題について
Mechanism of blood coagulation in obstetrics and gynecology
永井 顒爾
1
,
宮崎 英智
1
,
野上 保治
1
,
松本 清一
1
Gyoji Nagai
1
1群馬大学医学部産婦人科学教室
pp.771-776
発行日 1962年10月10日
Published Date 1962/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202686
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出血は産婦人科医がしばしば遭遇する極めて重要な問題であるが,一般に血液凝固性の欠如か,血管壁の病変にもとづき,この両因子が互いに交錯して起るものといえる。したがって止血を図るためには手術的または物理的止血法とともに,血液凝固学の応用による生理的,あるいは薬物的止血も必要であり,また血液凝固機序に関する判断を誤つたために,いたずらに出血を長びかせて危険症状を招くこともないとはいえないであろう。これらの観点から以下に産婦人科学的出血について,血液凝固機序の面から検討を加えた。
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