基礎医学
血液凝固
山中 学
1
1徳島大中央検査部
pp.925-929
発行日 1964年9月10日
Published Date 1964/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200480
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出血素因のある患者を見た場合に,通常紫斑を伴うものは,血管か血小板異常を考えたほうがよい。凝固障害では,皮下,筋肉内,関節内へ出血するし,先天的異常の大部分は出生時や幼小児期に発見されることが多い。しかし二次的異常は種々の因子が組合わさるので複雑な形になる。現在の血液凝固はその欠乏状態の究明とともに,亢進状態が,血栓形成とどんな関係にあるかに焦点が向けられているようである。
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