CLINICAL CONFERENCE 症例から学ぶ上部消化器疾患
第24回 自己免疫性胃炎に合併し,亜有茎性を示した胃NET症例
末廣 満彦
1
1川崎医科大学附属川崎病院総合内科2
pp.13-17
発行日 2017年2月15日
Published Date 2017/2/15
DOI https://doi.org/10.34449/J0039.12.02_0013-0017
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胃カルチノイドは,WHO分類ではneuroendocrine tumor(NET)に含まれ,核分裂指数とKI-67指数による悪性度評価から,G1とG2に分類される。さらに,胃NETは発生環境の違いにより,Rindiにより,Type Ⅰ,Ⅱ,Ⅲに分類されている1)。胃NETは胃粘膜深部より発生するため,粘膜下腫瘍の形態をとり,黄色調を呈することが多く,時に,表面にびらんや潰瘍を形成する2)。今回,自己免疫性胃炎に合併し,亜有茎性,分葉状に発育し,過形成性ポリープ類似の外形を示した胃NETを経験したので報告する。
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