Japanese
English
増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022
疾患
胃
自己免疫性胃炎
autoimmune gastritis
鎌田 智有
1
,
砂金 彩
1
1川崎医科大学健康管理学
キーワード:
逆萎縮
,
固着粘液
,
残存胃底腺粘膜
,
偽ポリープ
,
過形成性ポリープ
,
WGA
,
顆粒状隆起
,
胃小区腫脹
,
モザイク模様所見
Keyword:
逆萎縮
,
固着粘液
,
残存胃底腺粘膜
,
偽ポリープ
,
過形成性ポリープ
,
WGA
,
顆粒状隆起
,
胃小区腫脹
,
モザイク模様所見
pp.600
発行日 2022年5月24日
Published Date 2022/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202789
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
自己免疫性胃炎とは何らかの自己免疫異常に伴い壁細胞が破壊・消失し,この過程においてプロトンポンプ(H+/K+-ATPase)に対する自己抗体(抗胃壁細胞抗体)が産生される特殊型胃炎である.1973年にStricklandとMackay1)により提唱された.抗胃壁細胞抗体に加え,抗内因子抗体が産生されるため,内因子の分泌低下によりビタミンB12吸収障害を来し,晩期には悪性貧血や亜急性連合性脊髄変性症を発症することがある.また,胃癌や胃神経内分泌腫瘍の発生リスクが高いこと,甲状腺疾患などの自己免疫性多内分泌腺症候群を合併しやすいことなどが知られており,本疾患の診断後も慎重な経過観察が必要となる.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.