特集 ヒトの再生をめぐる諸問題
iPS細胞由来血小板製剤の開発
中村 壮
1
,
江藤 浩之
2
1京都大学iPS細胞研究所臨床応用研究部門特定拠点助教
2京都大学iPS細胞研究所臨床応用研究部門教授/千葉大学大学院医学研究院先端研究部門イノベーション再生医学教授
キーワード:
巨核球
,
血小板
,
乱流
,
大量培養
,
再生医療
Keyword:
巨核球
,
血小板
,
乱流
,
大量培養
,
再生医療
pp.37-42
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.30.01_0037-0042
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少子高齢化に伴う献血人口の減少を補完すると期待されるiPS細胞由来血小板(iPS血小板)は,血小板の親細胞である巨核球細胞の株化や大量培養の技術開発により臨床レベルの製造が可能となり,臨床研究が行われた。iPS血小板は,同種免疫性の血小板輸血不応症に対して,遺伝子改変技術によりHLAを欠失させることでユニバーサルな血液製剤の作製が可能である。以上から,産業レベルの製造を確立することで輸血医療を発展させることが期待される。「KEY WORDS」巨核球,血小板,乱流,大量培養,再生医療
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