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IL-6の臨床応用
石橋 敏幸
1
1福島県立医科大学第一内科
キーワード:
IL-6
,
巨核球
,
血小板
Keyword:
IL-6
,
巨核球
,
血小板
pp.197-198
発行日 1993年2月15日
Published Date 1993/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901438
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インターロイキン6(IL-6)は,活性化B細胞に抗体産生を誘導する因子(BSF-2)として発見され,そのcDNAが1986年平野らによって単離された1).遺伝子組換え型分子による幅広い研究によって,IL-6が種々の生物学的活性を有するサイトカインであることがわかってきた2).免疫系,造血系,急性期蛋白,神経系,発癌・制癌にも関連し,その作用は多岐に及んでいる.
造血系に関しては,1987年に池淵らが造血幹細胞への作用を初めて報告した3).岡野らがマウスin vitro系にてIL-3の存在下でIL-6の造血幹細胞増幅作用を報告し4),骨髄移植への臨床応用が期待されているが,in vivo投与ではその作用はあまり明らかではない.
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