連載 Medical Scope
炎症性腸疾患における内視鏡検査の課題と今後に期待すること
長堀 正和
1
1東京医科歯科大学病院臨床管理センター 准教授
pp.72-75
発行日 2024年6月10日
Published Date 2024/6/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.41.02_0072-0075
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炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)の診療において、内視鏡検査は疾患の診断はもちろんだが、近年では、粘膜治癒という治療目標達成の評価のため、また、特に長期経過例におけるサーベイランスなど、使用される機会は、患者数の増加とも相まって、ますます増えていくことが予想される。一方で、患者視点からは、前処置も含めて、決して負担の少ない検査とはいえず、患者の苦痛を軽減し、QOLの改善につながるような進歩が期待される。その際には、全処置や内視鏡検査そのものの進歩だけでなく、内視鏡医のトレーニングや代替検査の進歩や、AIの活用なども期待される。
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