連載 Medical Scope
筋萎縮性側索硬化症の病態解明の現況・展望
井口 洋平
1
,
勝野 雅央
2
1名古屋大学医学部附属病院脳神経内科
2名古屋大学大学院医学系研究科神経内科教授
pp.69-74
発行日 2021年9月20日
Published Date 2021/9/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.39.09_0069-0074
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筋萎縮性側索硬化症は運動ニューロンが選択的に変性する進行性の神経変性疾患である。現状では進行を十分に抑制できる治療法は存在しない。90%以上を占める孤発性筋萎縮性側索硬化症の発症原因はいまだ不明であるが,変性ニューロンの細胞質に凝集・蓄積するTDP-43に関連した病態を中心にメカニズムが明らかとなってきており,病態に対応した治療法開発が進められている。
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